敷布団を洗う

 敷布団を業務用洗濯機(コインランドリーの洗濯機を含む)で洗うには、注意が必要です。Web検索で調べると、丸めて縛って洗濯・乾燥をする方法を見つけることができます。ところがこの方法でやると、使えなくなるほど中綿がずれてしまうものがあります。原因は、縛り方が弱かった、縛る紐が弱くて切れてしまった、縛る間隔をあけすぎたなどなど。
 掛け布団や、こたつ布団、毛布などにも言えることですが、中綿や起毛が洗濯機の中で水を吸うと大変な重さになります。単純に計算するとシングルサイズの敷布団は、通常100㎝ x 200㎝、5㎝の厚さがあると仮定して完全に水を含んでいるとすると約100kgの重さ、実際には60kg~70kg前後の重さと思われます。この重さで洗濯機のドラムの中で回され、たたき洗いを繰り返し繰り返しされると非常に大きな力が布団自体にかかって、洗濯やすすぎをしている間に中綿が変形して大きくずれてしまうのです。
 このような事態を防ぐには、敷布団の形状、中綿素材の種類、キルティングの状態、経年劣化の状態を見極めて対応しなければなりません。10年にわたる私共のお客様対応の経験で、お客様がこれらを独自に判断して正しい方法でコインランドリーの機器を使うのは難しすぎると確信するに至りました。
 敷布団を洗いたいとお考えのお客様は、ぜひ事前にご相談ください。汚れの種類や程度に合わせた洗い方や洗った場合のリスクも含め、ご案内いたします。中綿素材や形状によっては、洗濯・乾燥をお断りする場合もあります。また、私共では、洗濯物の傷みを補償するものではありません。あらかじめご了承ください。

2020年06月05日