カーペット・ラグ

事前に知っておきたいことチェック

洗えるカーペット・ラグか、洗えないかを知る上でいくつかのチェックポイントがあります。


1.素材について

 洗濯表示タグを見ると、どのような素材が使われているか表示してあります。ポリエステル/アクリル、不織布は洗える素材です。綿は洗えますが縮む場合があります。ウール(羊毛)・シルク(絹)製の絨毯は当店では洗えません。
繊維素材の他に、中間材としてウレタンフォームを使用したもの、裏側に滑りにくい加工のしてあるものは、傷めてしまうリスクがあります。
※必ず洗濯表示タグの洗濯マークを確認しましょう。「洗濯できない」のマーク表示がある場合は、基本的には洗濯できません。ただし、洗濯できる物もありますので、ご相談ください。


2.形状について

  カーペット・ラグは、一般的に厚さや素材・形状にもよりますが、4.5畳~6畳くらいまで洗うことができます。
感触やデザインのために素材の組み合わせや使い方が千差万別で、洗濯機で洗った場合のリスクもさまざまです。
中間材としてウレタンフォームを使用したものは表地や裏地がはがれてしまうリスクがあります。
畳むことができないような固いものは洗濯機では洗えません。オーダーメードのものはカットの形状により洗えないものもあります。
 フチ加工の種類や経年劣化によりほつれや縮みが発生します。裏地に不織布を使用しているもので表地と接着剤で張り合わせてあるものは、洗濯をすると接着部が劣化し柔らかくなります。洗濯回数は3~4回が限度のようです。
コットン(綿)100%のラグマットは、洗濯や乾燥で縮みます。また、乾燥機による乾燥は大変時間がかかります。


3.カーペット・ラグの汚れを確認しましょう

  当店では、家庭の室内で使用しているカーペット・ラグを洗濯することができます。土足のクツなどで汚れるものは洗えません。
カーペット・ラグは素足で歩いたり、お菓子の粉やドリンクの食べこぼし、髪の毛やほこりなど様々な汚れや細かいゴミが繊維の中に隠れています。汚れをよく確認しましょう。汚れ具合によっては、洗剤を追加したり洗濯時間を長く調整したり(竹間沢店のみの対応)します。
 裏面に滑り止めを接着剤で張り付けたものガムテープ等のノリが残っているものなど、乾燥機の熱で接着剤・ノリが溶け出す恐れがあるものは乾燥機のドラム内を汚し、カーペット・ラグ自体も汚してしまうので洗えません。


4.洗濯表示タグを確認しましょう

 各種マークで、洗濯方法・乾燥方法など洗濯にかかわる注意事項が表示されていますので、必ず確認してください。また、注意事項として文章による説明が表記されていることもあります。よく読むと各種マークで表示できない案内や洗剤の選び方、乾燥方法などが明記されていますので、確認が必要です。
 洗濯機で洗濯できるマークがついているものは当店で洗うことができます。
「洗濯機で弱い非常に弱い洗濯ができる」等や「手洗いができる」、「家庭での洗濯ができない」のマークの場合は、当店で洗濯ができるかできないか確認します。
 ※洗濯表示タグが見えなくなってしまったものも、当店でおたずねいただければ、わかる範囲でご案内いたします。


洗濯しましょう

 洗濯機は、横ドラム式で密閉型を選びます。洗濯機の容量によっては、2枚以上まとめて洗うこともできます。
カーペット・ラグは、畳んだり洗濯ネットに入れたりしないでください。洗濯機のドラムにたたまず少しずつバランスよく入れていきます。2枚以上入れる時も同じようにたたまず入れます。たたんだ状態で入れたり洗濯ネットに入れて洗濯すると、ドラム内で広がることができずに偏った状態のままになります。この状態で脱水行程に入るとバランス取りがうまくできず、回転エラーで洗濯機が止まってしまいます。


1.洗濯機のサイズ

  横ドラム式で密閉型の洗濯機のサイズは洗濯するカーペット・ラグのサイズや枚数で選びます。一般的に洗濯機のサイズは、10~12kgで2畳サイズを1枚、15~17kgで3畳サイズを1枚、または薄手の2畳サイズを2枚、25~27kgで4.5畳~6畳サイズを1枚洗うことができます。
 コットン(綿)100%のラグマットなど重量のあるものは余裕のある1まわり大きいサイズの洗濯機を選びます。


2.洗剤を選ぶ

 カーペット・ラグの汚れは食べこぼし、すれ汚れ、汗・皮脂汚れが主なものですので、衣類の洗濯に使う弱アルカリ性の洗剤をお勧めします。弊社では、東みずほ台店のコインランドリーでも「コインランドリー式クリーニング」の竹間沢店でも弱アルカリ性の洗剤を使用しています。竹間沢店では、業務用液体洗剤と粉末状の2種類の洗剤を組み合わせ、洗浄力を強化しています。


3.洗濯時の水温

 食べこぼし、すれ汚れ、汗・皮脂汚れなどは、体温か少し高めの水温で洗うと油脂分が効率よく溶けだし、洗剤の主成分である界面活性剤に取り込まれてよく落ちるといわれています。洗剤自体も温水のほうがよく溶け込みます。特に冬には水道水の温度が下がりますので、汚れが溶け出しにくく粉末洗剤も溶け込みにくくなります。
当店では、洗濯時、時期を問わず給水温を40℃~45℃に設定することで理想的な洗濯をしています。


4.柔軟剤

  柔軟剤もふんわりとした仕上がりと静電気抑制のためにお勧めします。ただし、アレルギーのある方には注意が必要です。特ににおいの強い柔軟剤によって体調不良をひきおこすこともあると言われていますので注意しましょう。
当店では、においの少ない柔軟剤を使用していますが、気になる方は、お申し出ください。


まとめ

 当店では、横ドラム式の業務用洗濯機を使用しています。洗剤・水温・洗濯時間を洗濯物や汚れに合わせ調整し、たたき洗いによる物理的な力が洗濯物に大きなダメージを与えることなく汚れをきれいに落とせるようにしています。

 また、コインランドリー、コインランドリー式クリーニングでのおすすめは、まとめ洗いです。洗濯物のいろいろな組み合わせで、各機器の容量に合わせて最適に洗濯や乾燥ができる範囲でいっぱいまで入れると割安にクリーニングすることができます。
カーペットもサイズが大きくないものや薄い物は、1枚単独ではなく2枚などまとめて洗うことができます。汚れが取れるだけではなく、起毛が立ち直り手触りもよくなります。また、カーペット全体が清潔で気持ちよく使うことができます。