はじめに
2010年から15年の実績を重ねた「コインランドリー式クリーニング」を展開するらくらくランドリーは、コインランドリーを個人のお客様が気軽に的確に利用するのがなかなか難しいことをよく理解しております。
日常の衣類の洗濯や乾燥はともかく、大物洗濯といわれる寝具類やカーペット、カーテンやダウンジャケットなどを洗うには、いくつかのハードルを正しく越えなければなりません。
第一に、そもそも洗おうとしているものが本当に型崩れ・色落ちなどの傷みなく洗濯・乾燥できるか正しく判断しなければなりません。違う種類の洗濯物の組み合わせでは、それぞれの洗濯物にこの対応が求められます。
第二に、どのサイズの洗濯機・乾燥機がその洗濯物の量に対して的確なのか、また乾燥時間の判断が必要です。これらは、無駄な費用をかけない、汚れ落ちを損なわない、きれいに乾燥する上で重要です。
いわゆる大物洗濯は、年に1回か2回季節も変わり目に利用する程度で、洗濯機・乾燥機の使い方も忘れてしまいがちです。また、一般的なコインランドリーでは、実際に洗濯物を持ってこられた方が判断できずに躊躇なされ、あきらめて帰ってしまう方も見受けられます。
このようなお客様方のために、らくらくランドリーはコインランドリーでは木曜日を除く9:00~16:00までスタッフがご案内し、「コインランドリー式クリーニング」では、お客様の洗濯物をお預かりして竹間沢のクリーニング所で、コインランドリーではできないクオリティーの高いクリーニングを提供しています。
また、事前にお客様ができるだけ判断に困らないような「お洗濯ガイド」も「コインランドリーの基本と活用ガイド」の下に用意しております。お洗濯物の組み合わせは自由です。水またはお湯洗いできるものどうしのいろいろな組み合わせで、きれいに洗える限度の量まで洗濯機に入れてのご利用が大変お得で、おすすめです。
コインランドリーの基本と活用ガイド
コインランドリーは、家庭でも洗えるような一般衣類をはじめ羽毛布団、アクリル毛布など大物の洗濯が、お客様自身で手軽にできる店舗です。
洗濯機は、サイズが7kgぐらいの家庭用と同じ縦ドラム式のものから、27kgぐらいの大型業務用と同じ機能を持ったものまであり、洗濯物の種類や量で色々選ぶことができます。
乾燥機は、7kgぐらいから25kgぐらいまでのサイズがあり、LPガスや都市ガスなど強力な火力で、天日で干すよりも短時間で衣類も寝具類などもふわふわに乾燥することができます。
また、洗濯と乾燥を続けてできる洗濯乾燥機もあります。洗濯後乾燥機に移動する手間がなく、洗濯を始めてきれいに乾燥するまで一切手がかからないため、その時間を他のことに有効に使うことができ、忙しい方々にも喜ばれています。
その他、家庭では無いスニーカーなどのクツ専用の洗濯機と乾燥機もあり、汚れが蓄積したシューズや雨でぬれてしまったスニーカー、小学校等で使う上履きなどを洗ったり乾燥したりすることができます。
機器使用中の待ち時間には、カウンターやテーブルに備え付けの雑誌を読んだり、フリーWi-Fiなどを利用してのスマフォなどを楽しむこともできます。コインランドリー店内では、ビールなどの飲酒や物を食べたりするのは禁止されているところがほとんどですので注意しましょう。また、洗濯物をたたむためのテーブルなども飲み物の缶やボトルを置いたり、座ったりして汚さぬよう、他のお客様の迷惑になるような行為にも注意してください。
コインランドリーは24時間営業ではありません。そのため営業終了時間は必ず確認しましょう。洗濯物を取りに行くのが間に合わなくなったり、洗濯・乾燥が営業終了時までに終わらなくなってしまったりすることがないように注意してください。
緊急時や困った時などは、すぐに店舗にいるスタッフに連絡するか、スタッフがいない場合は、店内に表示してある連絡先番号に電話をしてください。連絡がつけば、できる範囲で助言や案内をすることができます。ただし、お客様の不注意による営業終了後の締め出しや洗濯物の取り出しを求めることはできませんのでご了承ください。
店内の洗濯機・乾燥機などの機器は100円玉または500円玉で動かすことができます。1000円札などのお札は使えない場合がほとんどですが、店内には必ず1000円札から100円玉に代える両替機があります。ただし、無人のコインランドリーでは、5千円札や1万円札は両替できない場合がほとんどですから注意しましょう。クリーニング店舗などの併設店舗でスタッフがいる場合は、5千円札や1万円札でも両替してくれるところもあります。
※東みずほ台店は、スタッフがいる時間帯、登録番号表記の領収書を発行することができます。
洗濯の3要素とは
洗濯の3要素は、水温・洗剤・物理的な力と言われています。 東みずほ台店のコインランドリーでは、洗濯容量表示が12kg、16kg、27kgの洗濯機は、洗濯が40℃温水のみの給湯の洗濯です(すすぎは常温すすぎとなります)。40℃の温水洗濯では、主な汚れである汗皮脂汚れの皮脂分が溶け出して理想の洗浄をすることができます。一般衣類だけでなく、寝具類にも洗濯には最適な水温といえます。
一般的な無人のコインランドリーでは、「温水」との表示があっても、温水と常温水を混ぜて供給しているところも多く、特に冬などの常温水の温度が低かったり、2台以上の洗濯機が同時に動いている場合などは、実質の水温が30℃を大きく下回ってしまい、理想的な洗浄ができず、汚れが残ってしまうことがあります。
洗剤も重要な要素です。弊社の東みずほ台のコインランドリーでは、どの洗濯機・洗濯乾燥機にも洗剤は十分な量が自動投入されますので、お持ちいただく必要はありません。洗剤は、洗濯物の量や水の量に対してではなく、汚れの量に対して必要量が決まってきます。そのため、汚れの総量に対して洗剤が不足すると汚れが残ってしまったり、移染してしまったりする場合があります。
コインランドリーでは、汚れが強い時に洗濯物と一緒に持ち込んだ洗剤をドラムに入れることで、自動投入される洗剤に増量することもできます。ただし、汚れがほとんどない場合や、洗濯物の量が少ない場合など洗剤量が必要以上に多いと、泡が立ちすぎて洗濯後の排水がうまくいかず、運転エラーで洗濯機が止まってしまう場合がありますので、自動投入以外の洗剤を入れるのは注意が必要です。一度停止してしまうとエラー解除などの操作が必要になり、係員がいないと対応できなくなります。
もう一つの「物理的な力」は、洗濯層であるドラムの形状や回転力による洗濯物に対しての加わる力だといえます。また、一定の回転リズムで回るのであれば、洗濯時間が長いほど「物理的な力」が増えることになります。
洗濯機・洗濯乾燥機を使う
洗濯機や洗濯乾燥機を使う前に、その機器に表示してある使い方の説明を読んで確認しましょう。
それらの説明とご自身の洗濯物の種類や量で使用する機器を決めます。
また、各洗濯物の洗濯タグなどを必ず確認し、水や温水で洗っても傷みが発生しないものであることを必ず確認しましょう。ウールやレーヨンなどの素材や、人工皮革や毛皮、フェイクファーを使った衣類、飾りボタンなどがあるもの、キルティングがなく中の素材が動いてしまうもの、シームレスダウンなど接着部が経年劣化で剝がれてしまうものなど、洗えないものが意外と多くありますので、注意が必要です。
ジーパンやその他濃い色の衣類、海外製で染色堅牢度が不明なものなどは、水や温水にその色が溶け出して他の衣類に色移りしてしまいます。洗濯タグにある説明書きを確認すると同時に、その恐れがありそうなものは、念のため単独洗いをお勧めします。
洗濯機・洗濯乾燥機のサイズ
一般衣類は、乾燥重量で、その洗濯機や洗濯乾燥機の表示容量に対し7割までに抑えてください。例えば、表示容量が16kgの場合は、一般衣類の乾燥重量で11kgぐらいまでにします。これが適正な洗濯量といえます。
羽毛布団や、アクリル毛布などの寝具類については、重量に基づく機器容量の選定をすることができません。それぞれの洗濯物の種類によって変わってきます。弊社スタッフにお尋ねいただくのが良いと思います。弊社の料金の参考価格表を参考にしていただくのもよいでしょう。また、寝具類でも毛布や敷パッド、肌掛け布団など種類の違うものの組み合わせでまとめて洗うのもお勧めですが、この場合もその洗濯物の総量に対して、どのサイズの洗濯機か適切かは、弊社スタッフにお聞きいただくのが一番良いと思います。
洗濯を始める前に
その洗濯機や洗濯乾燥機にドラム洗浄機能が付いてドラム洗浄を希望する時は、洗濯物を入れる前に無料で約2分間のドラム洗浄をすることができます。このドラム洗浄機能を使う場合は、他のお客様の洗濯物が残っていないか必ずドラム内を確認してください。また、ドラム洗浄機能を使わない場合でも、ご自身の洗濯物を入れる前に、必ず他のお客様の洗濯物が残っていないかドラム内を確認してください。
洗濯物を洗濯機・洗濯乾燥機に入れる
ドラム洗浄が終ってから、またドラム洗浄を使わない時は、ドアを開け洗濯物を入れます。この時も念のためドラム内に他のお客様の洗濯物が残ってないか確認するとよいでしょう。
衣類などの洗濯物は、そのまま洗濯機のドラムに入れて行きます。適正量は、洗濯のみの場合と、洗濯乾燥コースを選ぶ場合で変わってきます。洗濯機の適正量ラインなど、各機器の案内を参考にしましょう。
衣類などのポケットに忘れ物がないかを必ず確認しましょう。寒くなってくるとリップクリームをダウンジャケットのポケットに入れたりしますが、ポケットチェックをせず誤ってそのまま洗濯や乾燥をしてしまうと、熱で溶けだし一緒に洗ったり乾燥した他の衣類なども汚してしまいます。作業服のポケットに入れたボールペンもインクが溶け出し大変なことになります。マジックペンは、キャップが外れ洗濯物を汚染します。個別包装された飴玉やチョコレートなども袋が破れ熱で溶けだすと大変です。ボールペンのインクをはじめリップクリーム・チョコレートの油分や溶けて付着した飴などは、再度洗っても落ちません。
また、作業服のポケットには、木ねじなどの金属製で細く先のとがったものを入れたままになっている場合があります。この木ねじなどはポケットから飛び出しとがった先で他の洗濯物を傷つけるだけでなく、洗濯機や乾燥機の故障の原因にもなります。ポケットにものがが残っていないか必ずしっかりとチェックしてください。
寝具類やカーペットなどの大物は、きれいにたたんで入れるよりもドラム内で広がりやすいようにたたまないで入れます。きれいにたたんで入れてしまうと、洗濯や脱水時に洗濯物が広がらずドラム回転に偏りが発生し、回転エラーで洗濯機が停止してしまいます。一度停止してしまうとエラー解除などの操作が必要になり、係員がいないと対応できなくなります。一般的な衣類はそのまま入れても大丈夫です。
ドアを閉じる時に洗濯物をドアに挟みこんでいないか注意してください。万が一挟み込んでしまうとその洗濯物だけが動けず洗濯物に傷をつける原因になります。また、その隙間から水が漏れ出し洗濯機の故障や床を汚すことになってしまいます。
洗濯・洗濯乾燥のコースを選ぶ
洗濯機や洗濯乾燥機はそれぞれに洗濯や洗濯乾燥のコース設定がありますので、それぞれの機器に表示してある説明をよく読んでいただき、ご希望に合う適切なコースをお選びください。洗濯のみの機能の場合はコース選びはありません。洗濯乾燥機の一部には、オプションで「電解水除菌」が設定されています。このオプションのボタンを押すと追加で100円が必要になります。そのため、100円追加で投入しないと洗濯が始まりません。また、16分余分に時間がかかります。
料金を投入する
コースを選んでそのボタンを押したら、そこに表示してある金額の100円玉、もしくは100円玉と500円玉の組み合わせでお金を投入します。洗濯機も洗濯乾燥機もおつりは出ませんし、お金も戻りません。表示金額通りに入れてください。洗濯乾燥機は、表示金額より多く投入された金額分おつりが出ずに自動的に乾燥が追加されてしまいます。
洗濯・脱水行程の始まり
表示金額通りにお金を投入すると洗濯が始まります。洗濯が始まると、赤字で金額を表示していたものが、コース終了までの残り時間表示に変わります。表示されるこの残り時間は、給水の時間や途中脱水のために追加されるドラムのバランス取りの時間変動のため、あくまでも目安時間です。実際にはそれ以上の時間がかかることもあります。
洗濯のみの時は、洗濯、すすぎ2回、脱水が終了すると、残り時間表示が「End」になり、ドアロックが外れますので、洗濯物を取り出すことができます。適切なサイズの乾燥機に移します。
乾燥行程の始まり ※洗濯乾燥コースの場合
洗濯乾燥コースの場合は洗濯、すすぎ2回、脱水が終了するとすぐに乾燥コースが始まります。この時ドアのロックが解除されます。その後、残り時間表示の分の乾燥が続きます。乾燥中は任意でドアを開けることができます。洗濯物によっては、時々取り出して向きを変えたりしながら、乾燥ムラの無いように調整することもできます。ただし、ドアが開いてる時間でも乾燥時間は進んでしまいますので、乾燥時間の無駄を防ぐため、洗濯物を調整したらできるだけ早くドアを閉めてください。
乾燥終了間際には残り時間表示が「Cd」となります。これは、ガス乾燥の熱風による洗濯物の温度を、しわ予防等のため下げる目的で冷風の送風をしている時間のことです。この「Cd」表示の時にドアを開けてしまうと、強制終了となってしまいます。そのため洗濯物の温度を下げるのが不足してしわの原因になってしまいますので注意しましょう。
一定時間が過ぎ、洗濯物の温度が下がると「End」表示となり乾燥が終了します。
乾燥終了後、ドアを開けないでそのまま洗濯物を取り出さずに放置すると、止まっていた乾燥機のドラムが短時間回転することがありますが、これは、残っている洗濯物のしわ発生防止のための機能です。ただし、この機能は、「End」表示後、ドアを一度でも開けてしまうと停止してしまいますので、洗濯物はドラムから取り出し、しわにならないような注意が必要です。
衣類専用 小型洗濯機について
7kgの縦ドラム型の洗濯機は一般衣類専用です。またこの洗濯機は常温水での洗濯となります。密閉型ではありませんので、洗濯物を詰めすぎると給水時にドラムの外に水があふれだしてしまうことがあります。7kgの洗濯機の場合も7割まで、約5kgまでの一般衣類洗濯にしましょう。毛布などの寝具類洗濯には適しません。密閉型ではないので、脱水時にドラムから飛び出し高速回転による擦り切れなどが発生し、洗濯物を著しく傷めてしまうことがあります。
適正量の一般衣類の洗濯物を入れ表示通りの100円玉を投入すると運転が始まります。
ドラム洗浄を希望する場合は、まず、ドラム内を覗いて他の方の洗濯物がないことを確認し、ご自身の洗濯物を入れずに上蓋を必ず閉じて、表示通りの金額の100円玉を入れます。投入が完了した後20秒以内にドラム洗浄ボタンを押すと、表示が点滅の回転になりドラム洗浄が始まります。
ドラム洗浄が終了すると、表示は残り時間となり洗濯プログラムが続けて始まりますので、すぐ上蓋を開け、洗濯物を入れてください。洗濯物を全部入れたら上蓋を閉じます。洗濯、すすぎ、脱水が続き、表示が「End」になると終了です。洗濯が始まった時に洗剤も自動投入されます。柔軟剤は投入されません。
乾燥機を使う
乾燥機を使う前に、その機器に表示してある使い方の説明を読んで確認しましょう。
それらの説明とご自身の洗濯物の種類や量で使用する機器を決めます。
乾燥機を使う前に
コインランドリーの乾燥機はガス式乾燥機がほとんどです。LPガスや都市ガスを燃焼させその熱風を乾燥機のドラムに送り込んで乾燥させますので、ドラム内の温度は高温になります。乾燥機のドラム内温度はドラム内を通過した熱風の出口で温度設定しているものが多く、その出口温度を50℃~70℃ぐらいの間で調整しています。出口温度が70℃設定ですと、洗濯物が完全に乾燥した状態では、80℃を超えた温度になります。
そのため、熱に弱い素材を使った洗濯物は縮んでしまったり、最悪の場合は溶けてしまったり傷みが発生します。乾燥するものがガス式乾燥機(タンブル乾燥)に耐えられるものか、洗濯タグなどで必ず確認しましょう。
ウール素材の物は、家庭の洗濯機等でドライコースを使って洗うことができても、湿った状態で乾燥機を使うと縮んでしまうものもあります。
乾燥機のサイズ
一般衣類は、乾燥機のドアに表示してある「適量ライン」までにしましょう。この範囲であればきれいに乾燥できます。これよりあまりに多く一般衣類を入れて乾燥すると、衣類同士が絡んで部分的に湿気が残ったり、しわが多くなることがあります。この「適量ライン」の表示は、完全に乾燥した状態の一般衣類でのラインですので、洗濯脱水直後の一般衣類をこのラインまで入れてしまうと多過ぎることになります。
ただし、乾燥終了時のラインがどのあたりに来るかは、完全に予想することはなかなか難しいので、あくまでも目安としてご利用ください。
乾燥機自体には、サイズを判りやすくするために、乾燥機ドラム容量に基づいた「10kg」や「25kg」などの重量による表示が、一般的ですが、洗濯物の重量ではなく、「適量ライン」を目安としたほうが判り易いといえます。ちなみに、脱水時の洗濯物の重量は、完全乾燥時の約1.3倍前後ですが、脱水の時間や脱水自体の良し悪し(※時間が同じであってもバランスが悪いと洗濯機が自動的に低回転の脱水に調整してしまう機能等による。)で変わってしまいます。
一般衣類ではなく寝具類やカーペット、ダウンジャケットなどの場合は、「適量ライン」を目安とする必要はありません。例えば、シングルサイズのアクリル毛布は、25kgの乾燥機に一度に5枚入れて乾燥することができます。この時の量は、「適量ライン」を大きく超えてしまいます。
しかし、アクリル毛布の場合は乾燥機ドラムの回転により、ドラム内でよく動き熱風が毛布全体に行き渡り、乾燥ムラが無く、きれいに乾かすことができます。
羽毛布団は、洗濯脱水直後羽毛自体が塊になっており容量が小さくなりますが、乾燥が進むとどんどん膨らんできてドラム内を埋めてしまい、熱風が行き渡らなくなります。そのため、乾燥初期は容量の小さい乾燥機を使用し、膨らんできたら大きな乾燥機に移して仕上げの乾燥をするなどの工夫が必要です。仕上げの乾燥の時は、時々ドアを開けて羽毛布団の向きを変え再スタートすると乾燥ムラを抑えることができます。
どの種類の洗濯物の場合でも重要なのは、ドラム内で洗濯物がよく動き熱風が全体に行き渡り、乾燥ムラがなくきれいに乾くということです。そのための乾燥機のサイズを選ぶ工夫をしましょう。
洗濯物を入れる
乾燥機を利用する時、一般衣類で注意が必要なのは、ドラムが回転しながら熱風で乾燥することを考慮し、熱風に耐えられること、ドラム回転による洗濯物の動きに耐えられることを確認していただくことです。具体的には、熱で縮んだり溶けたりするような素材が使われていない、ボタンやファスナーなどがドラムにあたると傷になるなどです。
衣類などのポケットに忘れ物がないかを必ず確認しましょう。寒くなってくるとリップクリームをダウンジャケットのポケットに入れたりしますが、ポケットチェックをせず誤ってそのまま洗濯や乾燥をしてしまうと熱で溶けだし、一緒に洗ったり乾燥した他の衣類なども汚してしまいます。作業服のポケットに入れたボールペンもインクが溶け出し大変なことになります。マジックペンは、キャップが外れ洗濯物を汚染します。個別包装された飴玉やチョコレートなども袋が破れ熱で溶けだすと大変です。ボールペンのインクをはじめリップクリーム・チョコレートの油分や溶けて付着した飴などは、再度洗っても落ちません。
また、作業服のポケットには、木ねじなどの金属製で細く先のとがったものを入れたままになっている場合があります。この木ねじなどはポケットから飛び出しとがった先で他の洗濯物を傷つけるだけでなく、洗濯機や乾燥機の故障の原因にもなります。ポケットにものがが残っていないか必ずしっかりとチェックしてください。
洗濯物を入れる直前に、先に使用していた方の洗濯物が残っていないか確認しましょう。乾燥機のドラムは、通常ステンレスでできており、中が比較的暗いため靴下などの黒い色で小さめの衣類を取り忘れていることがあります。残り物がないか確認せずに自分の洗濯物を入れてしまうと自分や家族のものだと思い込んで持ち帰ってしまうことになります。このドラム内の確認は、万が一ボールペンのインクなどで汚染されていた場合に、自分の衣類などを入れずに再汚染を防止するためにも有効です。
寝具類などの大物は、詰め込み過ぎないように注意します。ドラム内で洗濯物が広がりながら回転するスペースの余裕がないと乾燥ムラが発生します。羽毛布団は洗濯脱水直後羽毛が固まった状態ですが、乾燥が進むとどんどん膨らんでゆきますので、25kgサイズなどの大きな乾燥機がお勧めです。また、膨らんでくる途中まで14kgサイズなどの乾燥機を使い、仕上げを25kgサイズでするのもよいでしょう。
最後にドアが洗濯物を挟んだりしていないか、しっかりしまっているか確認しましょう。
料金を投入する
乾燥機は、100円玉のみのご使用となります。100円玉の手持ちがない時は、店内に設置してある両替機で千円札や500円玉から両替することができます。各乾燥機に表示してある100円あたりの乾燥時間を確認して、ご自身の洗濯物の量に適した乾燥時間を想定し、100円玉を投入します。おつりは出ません。続けて投入した分だけ乾燥時間が加算されてゆきます。乾燥機の表示窓にはその時間が表示されます。
2段式の乾燥機は投入口が上下に並んでいることがありますが、間違ったほうに投入すると自分の乾燥機ではない方が動いてしまいお金を無駄にしてしまいます。
必要以上の時間まで100円玉を入れずに、乾燥終了後洗濯物の乾き具合を確認しながら不足しているようであればまた追加して乾燥をするような使い方もできますので、こまめに使うほうがいいでしょう。
乾燥行程の始まり
100円玉を投入するとすぐに乾燥が始まります。表示窓に表示してある時間だけ乾燥します。乾燥機は途中でドアを開けることができます。ただし、一度に大きく開いてしまうと中の洗濯物が回転中のドラムから飛び出してしまいますので、少しだけ開けてドラムの回転が止まってから開けましょう。ドラムから寝具類などを出して向きを変えて入れなおし、また乾燥を始めることで乾燥ムラの無い完全な乾燥をすることができます。
また、途中でドアを開けることで乾燥具合を触って確かめることができます。ドラムが回転中にドラム内で異音がする場合や万が一ボールペンインクの汚れを見つけた場合など、ドアを開け回転を止めて確かめることができます。
洗濯物の水分がほとんど乾燥した状態では、ドラム内が相当熱くなっていますので、洗濯物に触る場合は注意が必要です。また、ドアを開けて回転を止めたまま時間が経過すると洗濯物にしわが付いてしまいます。異常事態でない場合は、なるべく早くドアを閉じドラム回転による乾燥を再開しましょう。ちなみに、ドアを開けた状態でも時間はカウントされていますので、なるべく早く乾燥を再開しないと乾燥時間が短くなってしまいます。
表示窓の残り時間が0になると表示は「Cd]となります。これはガスによる乾燥のための熱風をやめ、送風のみに切り替えてドラム内の洗濯物の温度を下げる行程に入ったことを表しています。ドラムを回転しながら送風することで、洗濯物にしわをつけづに温度を徐々に下げていくことができます。洗濯物が多い場合や、乾燥機が全部動いていてまわりが熱い場合などは温度を下げるのに時間がかかりますので、通常より長い時間「Cd]表示のままでドラムが回転することもあります。
この「Cd]表示の間に乾燥機のドアを開けてしまうと、そのまま「End」の表示になって強制終了してしまいます。完全に洗濯物の温度が下がらずにしわの原因になりますので「Cd]表示の間はドアを開けないでください。万が一開けてしまった場合は、洗濯物をすぐ取り出してしわがなるべく付かないように洗濯物を広げて重ねたり、なるべく早くきれいに畳んだりしましょう。
乾燥の終了
乾燥が終了すると表示窓は「End」表示になります。洗濯物を取り出すことができます。洗濯物を取り出すためドアを開けると「End」表示も消えます。洗濯物の取り出しは、取り残しがないようにドラム内をよく見てください。ステンレス製のドラムは暗いシルバー色に見えるため、黒色の靴下など黒くて小さいものの忘れ物が多く発生しています。また、取り出し中に床に落ちてしまったり、テーブルで洗濯物を畳むときにワゴンから落ちたりしますので注意してください。
乾燥終了後洗濯物を取り出さないと、次に使いたい他のお客様が洗濯物を店内にあるワゴン型のカゴに取り出すことがあります。それらの洗濯物は、「取り出しました」と表示したカードを載せて置いてあるので、自分の洗濯物の終了時間を過ぎて戻ってきた場合で自分が使っていた乾燥機が別の洗濯物で動いている時は、注意してください。置いてある洗濯物が自分のものであるかよく確かめ、洗濯物にのせてある「取り出しました」のカードは、カード置き場に戻しましょう。
忘れ物
コインランドリーでは、洗濯物の忘れ物は棚などに専用のかごが置いてあり、忘れ物に気が付いた方がそのかごに入れてくれます。自分で洗濯物の紛失に気が付いた時は、スタッフに連絡をするとともにそのかごをチェックしましょう。
その他、スマフォやお財布などをコインランドリーに忘れたり落としてしまった可能性がある場合は、すぐにスタッフに連絡してください。その忘れ物が届いていたりしていれば、わかる範囲でお手伝いいたします。ただし、無人の営業時間帯では、対応できない場合があります。コインランドリー内の遺失物届は、本人からの連絡で警察が受け付けますので、自分で直接連絡していただくことになります。
落とし物や、忘れ物をしないよう、十分注意しましょう。